MUNDORF(ムンドルフ)は1985年にドイツ・ケルンにて設立されたハイエンドオーディオ向けのネットワークパーツのメーカーです。世界的に有名なオーディオメーカーにも数多く採用されており、MUNDORFの名は最高級のネットワークパーツの代名詞ともなっています。
ゼロ・オームコイル
ムンドルフ社設立のきっかけは社長(現CEO)であるRaymond Mundorf(レイモンド・ムンドルフ)が知人向けに開発したコイル用の巻き線機の製作でした。この巻き線機が非常に好評を呼んだことから1985年ドイツ・ケルンにて創業されました。
1986年に商品化された「ゼロ・オームコイル」は高精度な技術によってこれまでのものより桁違いに低い直流抵抗値を実現したことからMUNDORFの名は一気に広まると共に非常に高い評価を得ることとなりました。
1988年には巻き線の技術を生かしたカー用のイベント向けとなるAC/DC電源装置を開発、ヨーロッパのオーディオイベントにて信頼性と音質の両面で非常に好評を得ました。
1990年代には完全自動のコンデンサー用の巻き線機を開発、これが基となりコンデンサー「MCap」および高級グレードである「SUPREME」の各種シリーズが多く商品化されていきます。
MCap
MResist SUPREME
MSolder SUPREME
近年ではコイル、コンデンサー以外にもスピーカー用のネットワークパーツとして2006年には「SUPREME」の名を冠したハンダ、2011年にも同じく「SUPREME」の名を冠した抵抗が新たに追加されました。
現在ではMUNDORFの製品は高品質の材料と高精度な技術によって新しい製造方法の開発を続けることによって多種多様なラインナップを取り揃えています。